ヒメサジラン

 ウラボシ科サジラン属の多年草

 常緑のシダ植物。全国に分布するが、北海道や本州北部ではごく稀。府内でも中部地域以南に自生し、京都府RDBで準絶滅危惧種にランクされている。岩上や樹幹に生えるコケに混じって見られ、コケの中を長い根茎が這って増える。葉はヘラ形の単葉で、葉身の基部は葉柄に流れ、先端は鈍頭または鋭頭。葉の表面は光沢のない緑色~灰緑色をしている。中肋は表面で少し隆起している。ソーラス(胞子嚢群)は線形~長楕円形で葉身の上部に斜めにつく。葉の長さは3~8cmほどで、5cm前後のものが多い。 山地の谷筋など空中湿度の高い場所で生育し、繁殖力は弱いとのこと。

 ヒメサジランは名前にランとついているが、シダ植物なので花は咲かない。
 よく似たものにサジランとイワヤナギシダがある。


ヒメサジラン ヒメサジラン
2015年12月  (京都市北区) ソーラス  2015年12月  (京都市北区)
ソーラス  2015年1月  (京都市北区) ソーラス  2015年1月  (京都市北区)
ヒメサジラン ヒメサジラン
道路沿いの擁壁に群生していた  2014年11月  (京都市北区) 盛り上がった中肋が確認できる  2014年11月  (京都市北区)
ヒメサジラン ヒメサジラン
葉の裏側  2014年11月  (京都市北区) 林道脇の岩上に生えていた  2014年3月  右京区京北
ヒメサジラン ヒメサジラン
空中湿度が高い場所だと若干の乾燥なら耐えられる  2014年3月  右京区京北 葉柄の基部は緑色  2014年3月  右京区京北
ヒメサジラン(動画)
2017年11月  京都市北区
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