ヒメヘビイチゴ

 バラ科キジムシロ属の多年草(学名:Potentilla centigrana)

 全国に分布。山地山麓の日陰で湿潤な場所に生育する。匍匐茎が長くのびて地面に広がるようにして増える。葉は3出複葉で、長い柄の先に3小葉がつき、葉柄基部には托葉がつく。小葉の質は薄く、表面は鮮緑色で裏面は粉白色を帯びる。葉の裏面には毛が生えていて、表面の脈は浅く目立たない。小葉の縁は鋸歯となるが、基部近くには鋸歯が出ない。葉腋から長い花柄がのび、先に花を1個つける。花は黄色の5弁花で、萼片と副萼片の長さはほぼ同長。果実は集合果で、痩果が多数つく。果床はヘビイチゴのように肥大しない。

 花期は5-6月頃。




ヒメヘビイチゴ ヒメヘビイチゴ
匍匐茎をのばし地面に広がる  2016年5月  右京区京北 葉は間隔を開けて互生する  2016年5月  右京区京北
ヒメヘビイチゴ ヒメヘビイチゴ
花柄は長い  2016年5月  右京区京北 花は黄色の5弁花 雄しべの葯は褐色  2016年5月  右京区京北
ヒメヘビイチゴ ヒメヘビイチゴ
葉の脈は目立たない 葉柄基部に托葉がつく  2016年5月  右京区京北 萼片と副萼片はほぼ同長  2016年5月  右京区京北
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