ヒキオコシ

 シソ科ヤマハッカ属の多年草(学名:Isosdon japonicus)

 全国に分布。口丹波地域では山間部の水田周辺など、やや湿った場所に生育しているが数は少ない。全体に毛が多い。茎には4稜あり、草丈50~150cmほど。茎の下部はやや木質化する。上部で多数の枝を分け、枝先や葉腋から花序を出して小さな花を多数つける。葉は対生し、柄があり、葉身は広卵形で縁に鋸歯があり先端は尖る。葉身に基部は柄に流れて翼となる。花は長さ5mmほどの小さな唇形花で、色は淡青紫色。花冠は上唇が4裂し、中に紫色の斑点があり、下唇は長く舟形に突き出ている。萼は緑色で5裂する。果実は4分果。別名エンメイソウ(延命草)。薬草として利用される。
 よく似たクロバナヒキオコシは口丹波地域では普通に見られ、花色は濃紫色なので花の時期には容易に区別できる。


 花期は8-10月頃。



ヒキオコシ ヒキオコシ
群生するヒキオコシ  2016年10月  京丹波町 茎の断面は四角形  2016年10月  京丹波町
ヒキオコシ ヒキオコシ
葉 葉身の基部は柄に流れて翼となる  2016年10月  京丹波町 葉の裏面  2016年10月  京丹波町
ヒキオコシ ヒキオコシ
花は唇形花  2016年10月  京丹波町 上唇はやや反り返り 下唇は長く突き出る  2016年10月  京丹波町
ヒキオコシ(動画)
2020年10月  (右京区京北)
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