ハタベカンガレイ

 カヤツリグサ科ホタルイ属の多年草(学名:Schoenoplectus gemmifer )

 栃木県以西の本州、四国、九州に分布する半常緑の挿水性植物。茎の高さは60~130cmほどにもなる大型の水草だが、冬季は水面より上の茎は枯れ、水中葉の状態で越冬する。このような越冬の仕方は、他のカンガレイの仲間では見られない。花(小穂)は茎の先端近くに3~10個程度つく。
 環境省レッド・リストでは絶滅危惧Ⅱ類(VU)で、京都府の自然環境目録には記載されていない。これはかつての自生記録はあるが、現在は絶滅種とされているためとのこと。しかしこうして口丹波の山間の溜め池で、ハタベカンガレイは細々と種を存続させていた。
 開発が進む昨今、京都府や自生地の自治体には十分な保護をお願いしたい。

 
 京都府RDB 絶滅寸前種

 花期は6月-10月頃。


ハタベカンガレイ ハタベカンガレイ
2012年8月  亀岡市 2012年8月  亀岡市
ハタベカンガレイ ハタベカンガレイ
2012年8月  亀岡市 水中葉  2012年8月  亀岡市
ハタベカンガレイ(動画)
2017年10月  亀岡市
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