ギンバイソウ

 アジサイ科ギンバイソウ属の多年草(学名:Deinanthe bifida Maxim)

 関東以西の本州、四国、九州に分布。日本固有種で漢字では「銀梅草」と書く。口丹波ではまだ出会ったことはないが、山一つ隔てた中丹地域の綾部市に自生していた。山地の渓流沿いで、日陰の湿った場所に生えている。地中の浅い場所に太い根茎があり、根茎は横にのびて増えるため数株まとまって見られることが多い。茎は分枝せずに直立し、草丈40~70cmほどになり、葉は対生してついている。ネットで検索すると茎に毛が生えていると出ていたが、綾部市の本種の茎は殆ど無毛だった。葉には長い柄があり、葉身は倒卵形~楕円形~卵形でやや葉柄に流れ、葉先は2裂している。葉の縁の鋸歯は不規則で尖っている。葉は薄く、粗い毛が生えてざらつく。花は白色で茎頂に散房状につく。両性花は直径2cmほどで萼片は5裂し花弁は5個つき、装飾花は普通萼片3個で花序の周囲につく。京都府レッドデータ・ブックでは絶滅危惧種とあり、府内の分布は中部~南部とあるので、綾部市は分布の北限になるかも知れない。

 花期は7月-8月頃。


ギンバイソウ ギンバイソウ
日陰に生えるギンバイソウ   2014年9月  (綾部市) 花後の姿   2014年9月  (綾部市)
ギンバイソウ ギンバイソウ
装飾花は最後まで残っている   2014年9月  (綾部市) 2014年9月  (綾部市)
ギンバイソウ ギンバイソウ
葉先は2裂している   2014年9月  (綾部市) 2014年9月  (綾部市)
ギンバイソウ ギンバイソウ
葉の裏側   2014年9月  (綾部市) 太い根茎  根は細かった   2014年9月  (綾部市)
 京都府産のギンバイソウは、口丹波では亀岡市の大本・花明山(かめやま)植物園に植栽されています。同植物園での開花は6月下旬頃から7月中旬頃だと思えます。
ギンバイソウ ギンバイソウ
ツボミ   2011年6月  亀岡市 大本・花明山植物園 開花直前のツボミ   2011年6月  亀岡市 大本・花明山植物園
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