フユノハナワラビ

 ハナヤスリ科ハナワラビ属の多年草

 冬緑性のシダ植物。全国に分布し、口丹波地域でも陽当たりが良く、草刈りなど手入れの行き届いた山麓や溜池の土手などで見られ、寺社の境内で群生していることもある。秋の初め頃から葉を出して、葉は胞子がつかない栄養葉と、胞子葉の2形がある。栄養葉と胞子葉は基部近くで分かれ、栄養葉の葉軸は3岐する。栄養葉の小羽片は鈍頭で、縁は鈍鋸歯。鋭鋸歯のオオハナワラビと見分けるポイントとなる。胞子葉は直立し、高さ20~30cmまたはそれ以上になり、冬の間に胞子を放出して、その後は枯れる。フユノハナワラビの葉柄や羽軸は無毛で、オオハナワラビには毛が散生している。 口丹波地域には本種の他に、オオハナワラビ、アカハナワラビ、モトマチハナワラビなどが生育している。またそれらの雑種もあると聞いているが、向陽地に生育するハナワラビは凡そ本種である可能性が高い。

 ハナワラビ類3種の動画はコチラです


フユノハナワラビ フユノハナワラビ
まだ若い下株  2015年1月  (京都市北区) 胞子を放出し終えて枯れる胞子葉  2015年1月  南丹市
フユノハナワラビ フユノハナワラビ
丸みを感じさせる栄養葉  2014年12月  亀岡市 若い個体  2013年12月  右京区京北
フユノハナワラビ フユノハナワラビ
寺院の境内  2013年11月  京丹波町 2013年11月  南丹市
フユノハナワラビ フユノハナワラビ
胞子葉の展葉の途中2012年10月  南丹市 胞子葉がほぼ展葉を終えたところ  2012年10月  南丹市
フユノハナワラビ フユノハナワラビ
神社の参道脇にて  2011年11月  亀岡市 道端にて  2011年11月  京丹波町
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