フサザクラ

 フサザクラ科フサザクラ属の落葉小高木(学名:Euptelea polyandra)

 本州、四国、九州に分布し、口丹波地域では中部以北の山地渓流沿いで見ることができる。日本固有種。別名タニグワ。幹は株立ちし、樹皮は灰褐色で横長の皮目が目立つ。葉は互生。6~12cmの円形で、先端は尾状にのび、縁は不規則な鋭鋸歯。長い葉柄がある。花は両性花で、萼や花弁は無く、暗紅色の細長い雄しべが多数垂れ下がる。雌しべは雄しべより短く目立たない。花は葉が出るより先に咲き、山里に春を告げる。果実は扁平な翼果で遅ければ翌年まで枝に残り、熟すと風に散布される。


 花期は3-4月頃。


フサザクラ フサザクラ
樹形  2017年4月 右京区京北 枝先につく花  2017年4月 右京区京北
フサザクラ フサザクラ
早春に芽鱗を破って開花する  2017年4月 右京区京北 花には花弁が無い  2017年4月 右京区京北
フサザクラ フサザクラ
雄しべの先端は爪状に尖っている  2017年4月 右京区京北 雄しべは暗紅色  2017年4月 右京区京北
フサザクラ フサザクラ
葉は花より遅れて展開する  2017年4月 右京区京北 幹は株立ちする  2017年3月 右京区京北
フサザクラ フサザクラ
冬芽と熟した果実  2016年12月 右京区京北 果実  2016年11月 右京区京北
フサザクラ フサザクラ
樹皮  2016年8月 右京区京北 未熟な果実  2016年8月 右京区京北
フサザクラ フサザクラ
沢沿いに生えるフサザクラ  2016年8月 右京区京北 葉には葉柄があり互生する  2016年8月 右京区京北
フサザクラ フサザクラ
葉の表面  2016年8月 右京区京北 葉の裏面  2016年8月 右京区京北
ふる里・口丹波の花と植物(トップページ)





inserted by FC2 system