エゾノギシギシ
タデ科ギシギシ属の多年草(学名:Rumex obtusifolius) ヨーロッパ原産の帰化植物。全国に分布。要注意外来生物(外来生物法)。平地から山地の路傍、草地、河岸など、多くの場所で普通に見られる。茎は直立し、上部に総状花序を多数出す。草丈は50~130cmほどになり、茎や葉柄などが赤味を帯びることが多い。根生葉には長い柄があり、茎につく葉にも短い柄がある。根生葉は卵状楕円形~長楕円形で基部は心形、先端は鋭頭。葉の縁は細かく波打っている。葉の裏面の葉脈に白い毛状の突起がある。花はやや紅色を帯びた淡緑色で長い花序に輪生状に何段もつき穂状となる。花後に内花被片は翼状となって、下部の縁には明瞭な刺状突起があり、近縁種との見分けるポイントとなる。花被片の中央はコブ状に膨れ、コブ状の部分は赤味を帯びる。 本種は近縁種と容易に交雑し、京都府絶滅寸前種のキブネダイオウとの間にもミヤコダイオウと呼ばれる雑種ができている。 花期は6-9月頃。 |
農道脇に生育するエゾノギシギシ 2016年6月 南丹市 | 茎葉の表面 縁は細かく波打っている 2016年6月 南丹市 |
茎葉の裏面 2016年6月 南丹市 | 茎葉裏面の脈上に見られる毛状突起 2016年6月 南丹市 |
葯は黄色い 2016年6月 南丹市 | 花は輪生状に何段もつく 2016年6月 南丹市 |
花被片のコブは赤い 2016年6月 南丹市 | 花被片の縁に鋭い棘状の突起がある 2016年6月 南丹市 |
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