エゾミソハギ

 ミソハギ科ミソハギ属の多年草(学名:Lythrum salicaria)

 全国に分布。草丈150cmほどにもなる大型のミソハギ。全体に短毛が生えている。茎には4稜あり、よく枝を分ける。葉は十字対生し、基部は円形でやや茎を抱く。花序は穂状で、紅紫色の花を多数つけ、花は下の方から順に咲く。花の直径は1~2cmで、花弁6個、雄しべは12個が2輪となって交互に長短がある。萼片の付属体は直立する。よく似たミソハギは茎に毛は無く、葉の基部は茎を抱かない。また萼片の付属体は横に平開する。
 野生のエゾミソハギは近畿地方では稀で、兵庫県淡路島と京都府北部の海岸岩場のみが生育地として知られているようで、口丹波地域で見られるものは逸出の可能性が高い。またミソハギとして市販されているものは、本種とミソハギの交配種であるメミソハギであることが多いという。本ページの画像のエゾミソハギは、溜池周辺の草地に野生状態で生育していて、やや乾いた場所でも多く見られた。


 花期は7-8月頃。


エゾミソハギ エゾミソハギ
草地に生えるエゾミソハギ  2016年7月  南丹市 エゾミソハギの背は高い  2016年7月  南丹市
エゾミソハギ エゾミソハギ
花は紅紫色  2016年7月  南丹市 萼片の付属体は直立する  2016年7月  南丹市
エゾミソハギ エゾミソハギ
萼筒には毛が密生している  2016年7月  南丹市 よく分枝し 茎の下部は木質化している  2016年7月  南丹市
エゾミソハギ エゾミソハギ
葉は十字対生  2016年7月  南丹市 茎に短い毛が生えている  2016年7月  南丹市
エゾミソハギ エゾミソハギ
茎は4稜形 2016年7月  南丹市 葉の基部はやや茎を抱く  2016年7月  南丹市
エゾミソハギ エゾミソハギ
葉の表面  2016年7月  南丹市 葉の裏面  2016年7月  南丹市
エゾミソハギ(動画)
2018年7月  南丹市
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