チャボガヤ
イチイ科カヤ属の常緑低木(学名:Torreya nucifera var. radicans) 主に本州の日本海側に分布し、紀伊半島と四国の一部地域にも生育している。豪雪地帯に適応したカヤの変種で、日本海要素の植物と呼ばれるものの1つ。口丹波地域では北部の山間部で普通に生育している。樹高は3mほど。直立せず、這うように横にのび、斜面では下向きにのびる。葉はカヤ同様、革質で長さ20~25mmの線形。表面に光沢があり、硬く、先端は鋭く刺状となって触れると痛い。葉は螺旋状につくが、側枝では2列に並ぶ。葉の裏面の気孔帯は黄緑色で目立たない。雌雄異株。雄花は前年の葉腋につき、雌花は本年枝の基部の葉腋につく。裸子植物なので果実に見えるものは、仮種皮に包まれた種子で、翌年の秋に熟す。 花期は5月頃。 |
谷間に生えるチャボガヤ 2016年12月 南丹市 | 斜面に垂れ下がる枝 2016年12月 南丹市 |
樹皮 2016年12月 右京区京北 | 葉は螺旋状につき 側枝では2列に並ぶ 2016年12月 右京区京北 |
葉の表面 光沢があり先端は鋭く尖る 2016年12月 右京区京北 | 葉の裏面 気孔帯はあまり目立たない 2016年12月 右京区京北 |
ふる里・口丹波の花と植物(トップページ) |