ミサゴ科ミサゴ属 学名: Pandion haliaetus 日本各地に分布。京都府では留鳥で、主に海岸部に棲み、冬季に口丹波地域など内陸部の河川やダム湖などに飛来します。府内での繁殖は北部海岸部で、孤立した岩上や樹上で営巣しますが数は多くありません。上空でホバリングしたあと、急降下で海や川にダイブして魚を狩ります。狙う魚はスズキ、コイ、フナ、ナマズなど、中型からやや大型の魚類です。この時役に立つのがミサゴ特有の趾で、普通鳥の趾指は前に3趾、後ろに1趾ですが、本種は第4趾を後ろに回し、前2趾、後ろ2趾の形をつくって魚を掴みます。この趾指の構造が他のタカ科の猛禽類と違うためにミサゴ科とされています。魚食に特化して進化したのでしょう。本種は死んだ魚は食べないそうです。 ミサゴの体長はオスが約55cm、メスは約60cmで、メスの方が大きく、翼は細長く開長約160cmほど。頭は白く、過眼線は黒色です。背は黒褐色で白い斑が鱗状にあります。体の下面は白く、胸に黒褐色の帯があります。翼の下面は白色が多く、濃褐色の逆八字型の帯が目立ちます。尾羽がやや短いのも特徴です。 京都府絶滅危惧種。環境省準絶滅危惧種(NT)。 |
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画 像 | |
魚を探して旋回するミサゴ 2016年12月 南丹市 | 腹部の白色がよく目立つ 2016年12月 南丹市 |
尾羽は短い 2016年12月 南丹市 | 翼は長く ゆったりと飛ぶ 2016年12月 南丹市 |