キビタキ(黄鶲)



 学名: Ficedula narcissina
 ヒタキ科キビタキ属。冬の間は東南アジアで越冬し、京都府では4月頃から主に府中部以北の山地で見られる夏鳥です。体長は13~14cmほどで雌雄異色。オスは前頭部から首、背中、翼と尾羽が黒く、翼には三日月のような白斑があり、眉斑や腰は黄色。喉は濃い橙黄色で腹部は黄色を帯びた灰白色をしています。メスの体色は地味で、頭部から背中にかけてオリーブ色で尾羽は淡赤褐色。喉から腹部にかけては不明瞭な斑が入ります。オスは繁殖の場所を決めると、よく通る美しい声で囀り、縄張り宣言をします。メスは後からオスの縄張りに入りカップルが成立します。巣は樹洞や幹の裂け目に作り、子育ては雌雄が共同して行いますが、ヒナへの給餌はメスが行い、オスは捕えてきたガなどの昆虫をメスに渡します。採食はもっぱら空中あるいは樹上で、地上に下りるのは水浴びの時ぐらいだということです。
 
画 像
キビタキ キビタキ
黒と黄色のコントラストが美しいオス  2017年4月  南丹市 オス  2017年4月  南丹市
キビタキ キビタキ
メスは目立たない体色  2017年4月  南丹市 メスの背中  2017年4月  南丹市


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