カイツブリ(鳰)



 カイツブリ科カイツブリ属 学名: Tachybaptus ruficollis
 全国に分布し、京都府では留鳥。全長約26cmで、カイツブリ類の中では最小。繁殖期になると1つがい毎に縄張りを持ち、キㇼキㇼキㇼと囀って縄張り宣言をします。池沼や河川止水域などを棲みかとし、浮巣をつくります。浮巣は水底から水面まで伸びたヒシなどの水生植物の上に、水草の茎や葉を積み重ねてつくられ、水位の上昇下降に対応でき、また流されることもありません。足にはヒレがあり、足は体の後部について潜水に適しています。しかしその反面歩行は不得意で、飛ぶこともあまり得意ではありません。そのため危険を察知すると、飛び立たず水に潜って身を隠します。
 雌雄同色。繁殖期の夏羽は、頭部が暗黒色で、耳羽後部から首にかけては赤褐色。眼元から下嘴の基部にかけての細長い黄色い筋がよく目立ちます。冬羽は頭部と背中が淡褐色で腹部や後部は淡灰色になり、尾羽は短い毛状の羽が数本生えているのみ。また眼の虹彩は黄色く、こちらもよく目立っています。食物は小魚よりも水中昆虫やエビなどの方を好んで食べると言われます。
 京都府内には広く生息していますが、ヒナがオオクチバスの食害に遭うなど数は減少しており、準絶滅危惧種にランクされています。
 
画 像
カイツブリ カイツブリ
口丹波地域ではほぼ年中見られる  2016年9月  亀岡市 顔の黄色い筋と虹彩がよく目立っている  2016年9月  亀岡市
カイツブリ(動画)
2019年7月  南丹市
 ユーチューブのアカウントをお持ちの方へ
再生中の動画の右下隅に出ている小さな「ネコ」の画像をクリックするとyatagarasuチャンネルのチャンネル登録ができます。チャンネル登録していただけると大変励みになります。


野鳥のページ





inserted by FC2 system