アスヒカズラ

 ヒカゲノカズラ科ヒカゲノカズラ属の多年草

常緑のシダ植物。北海道、本州、四国(徳島県)に分布し、近畿地方では滋賀県、兵庫県と三重県での生育が知られている。京都府の「自然環境目録2015」未記載種で、これまで見つかっていなかった。
和名の「明日檜葛」は植物体がヒノキやアスナロ(翌檜)の葉に似ていることに由来している。明るく湿った地面に生え、匍匐茎は地下または地上を長く這ってまばらに分枝する。直立茎は斜上または直立して高さ5~30㎝ほど。扇状に分枝することが多い。直立茎の枝はよく分枝する。葉は4列に並び鮮緑色で美しく、下部の半分以上は茎と合着している。葉の先端は鋭い刺状。4列の葉は側葉2個と背葉、腹葉各1個からなる。側葉は背葉や腹葉より幅が広い。胞子嚢穂は初夏から夏に出て、高さ3~10cmの柄の先に1~5個つき、長さ1~3㎝の円柱形。近畿レッドデータ・ブック絶滅危惧種A。京都府未発見種。以下の画像や動画のものは京都府内に生育していたもので、報告後に「府内新産の可能性は大」との返答を頂戴した。


アスヒカズラ アスヒカズラ
2023年6月  産地は非公開 2023年6月  産地は非公開
アスヒカズラの直立茎と葉 アスヒカズラの枝葉
茎には葉がまばらにつく  2023年6月  産地は非公開 葉は4列に並ぶ  2023年6月  産地は非公開
アスヒカズラ(動画)
2023年6月 産地は非公開
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