アメリカオニアザミ

 キク科アザミ属の1年草または2年草(学名:Cirsium vulgare

 ヨーロッパ原産の植物だが、日本には北米から穀物に混じって入ってきたのが最初と言われる。
 草丈50~100cm。全体に鋭い棘があり、素手で触るのは大変危険で、厚手のゴム手袋などが必要だ。葉の表面には粗い毛が生え、裏側には綿毛が密生している。葉の先にある棘は特に鋭く、大型の草食動物でも敬遠しているようだ。
 頭花は枝の先につき、総苞片は線形で針のように尖っている。花は両性花で淡紅紫色で冠毛は白色。
 外来生物法では要注意外来種とされている本種は、北海道、本州、四国に分布しているそうだが、京都府の自然環境目録にはまだ記載されていないので、京都府下にはないものと思っていた。本種が生えていた場所は、数年前に開通した新しい道路の法面で、工事の際に持ち込まれた土に種子が混じっていたものと思われる。繁殖力が極めて旺盛な植物ということなので、この新参者が近い将来ノアザミに替わるほどのシェアを取る可能性もある。

 花期は6月-7月頃。


アメリカオニアザミ アメリカオニアザミ
2013年6月  南丹市 2013年6月  南丹市
アメリカオニアザミ アメリカオニアザミ
2013年6月  南丹市 2013年6月  南丹市
アメリカオニアザミ アメリカオニアザミ
2013年6月  南丹市 2013年6月  南丹市
アメリカオニアザミ アメリカオニアザミ
2013年6月  南丹市産 2013年6月  南丹市産
アメリカオニアザミ アメリカオニアザミ
茎葉(表)  2013年6月  南丹市産 茎葉(裏)  2013年6月  南丹市産
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