アキギリ

 シソ科アキギリ属の多年草(学名:Salvia glabrescens)

 本州中部~近畿地方に分布し、口丹波では山地の林縁で、やや薄暗い場所に生えていた。茎には4稜あり断面は四角形をしている。根は部分的に紡錘状に肥大し、茎は高さ20~50cmほど。葉は対生してつき、長い柄があり葉身は三角状鉾形で先端は尾状に尖るものもある。縁には鋸歯がある。茎頂に花序を出し、唇形で紫色の花を数個つける。花の上唇は上向きに開き、下唇は3裂して下に垂れる。花柱は花冠から長く飛び出し、先端は2岐する。花の長さは3cm弱ほどあり、シソ科植物の中では大きな花をつける。
 漢字では秋桐と書き、花が桐の花に似て秋に咲くという意味らしい。別名はミヤマアキギリ。


 花期は9月-10月頃。


アキギリ アキギリ
花後のアキギリ   2014年10月  南丹市 根には紡錘状に肥大した部分がある   2014年10月  南丹市
アキギリ アキギリ
2014年10月  南丹市 2014年10月  南丹市
アキギリ アキギリ
ツボミ   2014年10月  南丹市 花は美しく、よく目立つ   2014年10月  南丹市
アキギリ アキギリ
柱頭は2岐している   2014年10月  南丹市 葯のついた雄しべが2本上唇にくっついている   2014年10月  南丹市
アキギリ アキギリ
花後   2014年10月  南丹市 萼には開出毛が生える   2014年10月  南丹市
アキギリ アキギリ
茎は四角形 葉は対生   2014年10月  南丹市 2014年10月  南丹市
アキギリ アキギリ
葉の基部は鉾形   2014年10月  南丹市 葉の裏面   2014年10月  南丹市
アキギリ(動画)
2017年9月  南丹市
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