アケビ
アケビ科アケビ属の落葉低木(学名:Akebia quinata) 本州、四国、九州に分布するツル性の樹木。落葉樹だが、越冬し春まで残る葉も多い。口丹波地域では平地から山地まで、明るい沢沿いや林縁に多い。他の樹木などの基物に巻きつき上にのびるが、地を這う枝は、所々から根を下ろして増殖することもある。樹皮は暗褐色。葉は掌状複葉で、小葉は5個つき、全縁の倒卵形で先端はへこんでいる。葉は互生し、長い葉柄がある。雌雄同株。総状花序が下垂し、花序には数個の雄花と雌花がつく。花の色は白色に近い淡紫色。花弁に見えるのは萼片で、雌雄ともに3個つく。花は雌花の方が大きく、直径が25~30mmあり、雄花の直径は10~15mmほど。花柄も雌花の方が長いので区別は容易。果実は液果。厚い果皮に包まれ、秋に熟すと縦に裂開する。種子は白色の果肉(胎座)に包まれ、胎座は甘く、生で食べることができ、果皮は調理すると食べられる。 花期は4-5月頃。 |
熟して裂開した果実 2014年9月 南丹市 | 実生 2012年4月 自宅植栽 |
未熟な果実 2010年7月 南丹市 | 花は下向きに咲く 2010年4月 南丹市 |
若い葉 2010年4月 亀岡市 | 左側の大きな花が雌花 2010年4月 亀岡市 |
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