アカモノ

 ツツジ科シロタマノキ属の常緑小低木(学名:Gaultheria adenothrix)

 北海道、本州、四国の山地に分布し、高山はもちろん亜高山すらない京都府では低山の疎林下や岩場などで僅かに生育している。茎は地を這い、岩場では垂れ下がる。多くの枝を出し、枝の上部は斜上して高さ10~30cmほど。葉は互生。長さ2~4cmほどの卵形で革質。濃緑色で表面は無毛、裏面に剛毛が散生する。葉の縁には細かい鋸歯がある。春の終わり頃から初夏にかけて、枝先の葉腋や頂部に白色で釣鐘形の小さい花をつける。花柄は2~4cm。花は単生し、下向きに咲き、花冠は5浅裂して裂片の先端はそり返る。萼は鮮やかな赤褐色。剛毛が密生している。花後に萼は肉質となり果実(蒴果)を包み込み、夏には熟して赤く色づく。果柄は直立する。熟した果実には甘みがあり食べることができる。京都府RDBでは絶滅危惧種にランクされている。

 花期は5-7月頃。(京都府のものは7月中旬頃から果実が熟す)


アカモノ アカモノの花
山地の岩場で咲くアカモノ  2020年5月 (産地は非公開) 花柄には鱗片葉がつく  2020年5月 (産地は非公開)
アカモノの花 アカモノの花
花  2020年5月 (産地は非公開) 萼は徐々に赤くなっていく  2020年5月 (産地は非公開)
アカモノ アカモノの果実
果実は赤く熟す  2019年7月 (産地は非公開) 果実は赤く熟す  2019年7月 (産地は非公開)
アカモノ アカモノ
若い果実  2019年6月 (産地は非公開) 岩場で下垂して生えるアカモノ  2019年6月 (産地は非公開)
アカモノの葉 アカモノの若い枝
葉は卵形で互生する  2019年6月 (産地は非公開) 若い枝には剛毛が生えている  2019年6月 (産地は非公開)
アカモノ(動画)
2019年6月~2020年5月  (産地は非公開)
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