アギスミレ

 スミレ科スミレ属の多年草(学名:Viola verecunda var. semilunaris)

 ニョイスミレの変種で、北海道と本州に分布。口丹波地域では山間部の貧栄養湿地の陽当たりの良い草地に生育している。他に競合する植物があればヒョロヒョロと背をのばし、草丈40cmほどになり高い位置に白色で直径12mmほどの花をつけるが、花は母種と変わらない。しかし開花期は他のスミレ類と比べると非常に遅く、普通5月下旬から6月中旬頃が最盛期となる。早春の時期の葉は母種と変わらないが、開花する頃から葉身の基部が湾曲し始め、花後には広いV字形(ブーメラン形)になることが母種との大きな違いとなる。また葉の表面にはやや光沢がり、長さが2~5cmほどある。よく似たヒメアギスミレは匍匐茎がのび、背は高くならず、葉は本種より小さく、花期は5月上旬から5月下旬頃と本種より早い。口丹波地域ではヒメアギスミレの方が自生地、数とも本種よりも多い。


 花期は5-6月頃。


アギスミレ アギスミレ
貧栄養湿地の草地に生育するアギスミレ  2019年6月 南丹市 茎は直立し高く伸びる  2019年6月 南丹市
アギスミレの葉 アギスミレの花
葉の表面に光沢がある  2019年6月 南丹市 花は母種のニョイスミレと変わらない  2019年6月 南丹市
アギスミレ(動画)
2019年6月および8月 南丹市
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